お茶の水女子大学附属図書館のLiSA(Library Student Assistant)の活動ブログです。LiSAは、LiSAメンバーと図書館スタッフの協働による図書館活性化のための活動です。
特別講義「古典籍について」 秋編
2016年11月08日 (火) | 編集 |
こんにちは。LiSAの高山(春)です。
今回は、11月2日に行われた特別講義「古典籍について」の模様をお届けしたいと思います。
文教育学部・日本語日本文学コースの浅田徹先生に講義をしていただきました。

「古典籍」とは、近代以前に作られた典籍のことです。
現在附属図書館は、大学の所蔵する古典籍を撮影し、デジタル画像化するプロジェクトに参加しています。
LiSAは、古典籍に破損があるかどうかなどを実際に一ページずつめくって確認したり、業者の方に撮影していただいた画像を一枚ずつ確認したりといった作業を行っています。
私もLiSAとしてこの業務に参加したことがありますが、古典籍について知らないことも多く、今回の浅田先生の講義に参加してたくさんのことを知ることができました。

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講義では、まず古典籍とはどのようなものなのかといった基本的なことから話していただき、実際に古典籍の実物も見せていただきました。
たとえば、古典籍には筆で書き写した写本と、版画のように印刷された版本があります。
また、冊子本は紙の品質によって綴じ方が変わり、薄くて片面にしか印刷できないものは袋綴本になり、上質な紙なら列帖(れつじょう)装本になるなど、色々な綴じ方があるそうです。
袋綴じの版本がもっとも一般的で、お茶大にある古典籍はほとんどすべてこのタイプです。
実際に版本の古典籍を見せていただきましたが、本当に小さなものまで細かく印刷されていて、当時の職人技の精密さを実感することができました。

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他にも、古典籍は同じ本でも一冊一冊を残していく必要があるのだということを教えていただきました。
加藤景範の『蔵山集』を例に見てみると、後に削ったり墨で塗りつぶされたりして削除された部分が残っている版もあり、古典籍を見るうえではそれらを比較することが必要だということを学びました。
古典籍の内容だけでなく実物を確認することの重要性を学ぶことができ、講義に参加してよかったと思います。
今までLiSAで古典籍関連の作業をしていて、「古典籍を見ることができるのは興味深いな」程度にしか感じていなかったのですが、今後は古典籍の重要性も意識しながら作業をしていきたいです。

1時間という短い時間でしたが、古典籍について多くのことを学ぶことができ、とても貴重な経験ができました。
素晴らしい講義をしてくださった浅田先生、ありがとうございました。
この経験を生かして、今後の業務も頑張っていきたいと思います。

特別講義「古典籍について」(その1) 
特別講義「古典籍について」(その2)