お茶の水女子大学附属図書館のLiSA(Library Student Assistant)の活動ブログです。LiSAは、LiSAメンバーと図書館スタッフの協働による図書館活性化のための活動です。
海を越えた来訪者
2008年12月26日 (金) | 編集 |
こんにちは。
日文3年、LiSAのたなべです。
この記事の下には茂出木チームリーダーの新着記事があります。みなさま必読です。

今週の月曜(22日)にアイオア大学図書館員坂井さん、アリゾナ大学図書館員鎌田さんをお迎えした研修会があったので、参加してきました。

お話を聞きながら「国が違えば図書館も違うんだなぁ」としみじみと思ってしまいましたが、私がカルチャーショックを受けたのは次の二点です。

一つは米国の大学図書館で正規で働くにはかなりの茨の道があるということ。
坂井さんのお話によると、役職によっては募集条件がキャリア~年以上、目録作成をやったことがある人などと規定が設けてあったり、書店での勤労経験は書店と図書館は別物であるから、勤労年数の2割しか評価されないということがあるようです。
あちらではそれだけ図書館員の専門性に重きをおいている、ということなのでしょうか。

また、鎌田さんのお話では、職員は基本的に終身雇用の枠組みにいらっしゃるとのことですが(しかも定年がない!)その枠組みに入るまでは、一年毎に成果を出さねばならなくて、出来なければ「君、来なくていいから」とクビになるということをお聞きしました。
このような成果主義の厳しさは、お国柄でしょうか、日本の図書館業界ではないことだと思うので、かなり驚きました。

もう一つのカルチャーショックは、スケールの大きさです。
大学の規模の違うお茶大と比較してはいけないと思いますが、開館時間の長さ、書架整理はしないということ、教授の返却期限は一年後、などの話を聞くとぽかんとしてしまいます。
定期的に蔵書点検(兼整理)をしているお茶大図書館でさえ「OPACで貸出可になっているのに書架で本が見つからない!」というお言葉を利用者から時たまいただきますが、米国大学図書館の書架はどのような状況になっているのか実際に見てみたいです…。

教授の返却期限の長さにも驚いてしまいますが、教授自身が図書館に足を運ばなくても、請求した本を図書館が運んでくれるサービスの存在を知ったときには便利だなあと感心しました。


今回、グローバルに図書館と関わっているお二方からお話を伺いましたが、(このお二方、経歴もグローバル!)次から次へと飛び出す海の向こうの大学図書館事情に私はついていくだけでも精一杯で、本当にあっという間に濃密な時間が過ぎてしまいました。
普段知ることのないような世界に接することができ、よい刺激になりました。
お話をしてくださった坂井さん、鎌田さん、企画をしてくださった茂出木チームリーダー、ありがとうございました。


ついでにちょこっと宣伝ですが、1月にもそんな刺激を受けるようなイベントを只今企画中です。
詳細のお知らせは年明けになりますが、このブログを読んでいるそこの貴方、ぜひぜひご参加くださいませ。


以下、追記はもできりこ
写真提供:現代GPさま
写真で見ますと、こういう懇談には、キャリアカフェのオープンな雰囲気とかこじゃれたテーブルとラブリーな椅子の感じとかすっごく向いてますね。(^^)そして、それが、お茶大図書館にあることがすっごく嬉しいです!たぶん、これは米国の大学図書館に負けないと思う。

で、坂井さん、鎌田さんとは以前よりお知り合いでしたけど、今回あらためてお話しをうかがって、日米の大学図書館では、職場のマネージメントがそもそもぜんぜん違うのだということを再認識しました。
必ずしも、米国式がマネージメントとして、日本式より優れているとは限らないと思ってしまうのは、負けず嫌いだからかしらん(^^)
働く人の気質とか風土とかお国柄とかってものを無視して、マネージメントはできないなとも思います。

このあと、国際ILL(日米の大学図書館館で文献複写や図書の貸借を行うこと)についての会議が本郷でありました。坂井さん、鎌田さんは本来そのご用で東京に来られていたのを、どうせ、私と一緒に会議に行くんだし、本郷まではすぐだから!とお誘いして、今回のお茶大訪問&懇談会が実現しました。
坂井さん、鎌田さん、どうもありがとうございました。

米国図書館事情1

米国図書館事情2

米国図書館事情3

米国図書館事情4
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コメント
この記事へのコメント
リンクさせていただきました
この度は貴重な機会をご提供いただき、ありがとうございました。私個人としてはまったくの異分野でありながらも、仕事への姿勢にはどこに行っても通ずるものを感じることができ、大変勉強になりました。

現代GPのHP上「カフェイベント」のコーナーに、こちらのエントリーをリンクさせていただきました。不都合などございましたらご連絡ください。

またのイベントを楽しみにしています(^^)
2008/12/26(金) 19:18:00 | URL | タムラ@現代GP #-[ 編集]
No title
たなべさん

報告記事のアップありがとうございました。おかげで年内に一つタスクが片付いた!という喜びでいっぱいです。

写真追加するのに併せて、ちょこっとだけ本文に追記させていただきました。

私にとって、今回のいちばんの衝撃は「ライブラリアン職であるわたくしはそんな仕事(作業)はしません!」と言い放てる職場環境です。
そんな仕事もこんな仕事も、私はマネージメント業(予算とってきたり、企画したり、プレゼンしたり、仕切ったり、対外活動したり)と同じぐらい好きなんですけど、だから、わたくしは、米国には行けないです。当面、日本で頑張ります。(^^;
2008/12/26(金) 20:23:04 | URL | もできりこ #8TuC2IMU[ 編集]
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