お茶の水女子大学附属図書館のLiSA(Library Student Assistant)の活動ブログです。LiSAは、LiSAメンバーと図書館スタッフの協働による図書館活性化のための活動です。
大学資料調査の今後の展望と課題
2009年10月16日 (金) | 編集 |
MMCのおくだです。

このたびのホームカミングデイでの新制大学60周年記念式典における大口勇次郎先生の記念講演会「お茶の水女子大学の60年 -新制大学から国立大学法人化まで-」は、
大学資料と歴史資料館の担当者として、また学生時代に大口先生の薫陶を受けた者として、
大変興味深く、また勉強にもなるので、大変楽しみにしていたものでした。

大口先生には学生時代に大変お世話になり(史学科です)、教室で研究室で図書室で、そして赤提灯で多くのことを学びましたので、本当に懐かしい気持ちで壇上の先生をお迎えしました。
今回のご講演では、『お茶の水女子大学百年史』をもとに、主に女高師から新制お茶の水女子大学に切り替わる際の経緯やさまざまな問題点を整理してお話くださいました。

ホームカミングデイのコンセプトに合わせて、歴史資料館でも「新制60周年記念展示」を行っているので、それとリンクして、いろいろなことがよくわかり、非常に有益なお話でした。

※皆さま、ぜひ、歴史資料館の展示もあわせてご覧ください。
  10月13日のオサダサンのエントリーで、この秋の歴史資料館の特別公開について
  紹介してくださっているように、私も展示解説させていただきます。
  お待ちしています。

 (って、ちょっと宣伝です。特にイケメンの方、教養豊かで私に優しい方、日本語堪能な方、ぜひ!)

ただ、大口先生が講演の最後にいたずらっぽく、「私が先輩の先生方から聞いた開学にまつわる面白い裏話や様々なエピソードは、まあまたの機会にということで、今日はやめときます。」とおっしゃたのには、がっかり!
『百年史』に書かれていることじゃなくて、そっちを聞きたかったのにー!!

でも、先生のお話のまとめは、今後の大学資料調査や、資料の保存と公開にとって、
非常に大切な示唆に富むものでした。

まず、国立大学法人に変わった時の資料は、あと10年もすれば、立派な大学資料となる。
(おくだ注:「じゃあ、立派じゃない資料って、なに?」などとここで突っ込まないでください。)
その大変貴重な資料をきちんと保存し伝えていくことを、今ちゃんと考えておくべきである。

次に、大学の歴史を語る上で、文書資料、モノ資料だけでなく、聞き取り調査を重要視すべきであり、 開学時の事情を知る先生方や、現在の国立大学法人化に携わった方々のお話をうかがって、体系立てて整理しておくべきである。

大口先生は、お茶大で教鞭をとられている時から、大学資料の保存や保管、展示公開など資料の活用と情報の発信などに関して大変ご理解が深く、またお力添えも大きかった方です。
以上の2点に、今後の大学資料調査の課題が集約されているものと理解し、あらためて大口先生には感謝の念をいだきます。

また先生は上記の提言をされる時、なにげなく「最近はお茶大にも立派な大学資料室ができていますが」と触れてくださり、これは昨年秋に別のシンポジウムで先生が来校された際にご案内した私たち(いや、みんなのですが)の歴史資料館のことかしら、とも思って、過分なお言葉ではありますが、ちょっと嬉しく思いました。

ご講演後、学科に戻って、大口先生と少しお話するお時間をいただきました。
「先生、裏話やエピソードってなんですか?」と単刀直入にお聞きし、
「えへへ、それはねー、あのね」なんて、ちょっとお話の一端をおうかがいすることができました。
(わーい、やったね!)

それから「お話をうかがうとしたら、どなたに?」とお尋ねし、開学時の教授の方々のお名前を3名ほど、教えていただきました。
その先生方は、かろうじて私が学生だった頃に、定年でご退官されたとか、○○研究科長だったとか、いわゆる「えらい先生」だった方々です。
だからまあ、存じ上げていると言えば存知上げてはいるのですが。
もちろん、大口先生にも聞き取り調査しなくっちゃ。
(「僕はそんな年じゃないよー、なんにも知らないよー」って、おっしゃりそうですが。)

余談ですが、大口先生は昔、まだ20代の私に、「おくださんと僕は、同世代だよー!だって昭和ふたケタ生まれだもんねー」とそれは嬉しそうに主張なさった方です。
そりゃ、大口先生は昭和10年のお生まれなので、ふたケタと言えばそうですけどね。
「先生!せめて戦前と戦後で分けてください!!」と申し上げたものです。
でも、それを糧にして、私は今、授業で学生さんに「あら、昭和生まれ?なら、私とあなた方は同世代よ。だって昭和ふたケタでしょ?」って言い放って、イヤーな顔されています。
最近はさすがに平成生まれの学生さんが多くなり、使えなくなりましたが…。
ネタ元は大口先生なのでした!

大学資料にかかわる者として、多少大げさな言い方にはなりますが、明治8年の開学以来、時代を超えて連綿と続いてきた本学の歴史と伝統を、様々なかたちで次代に引き継ぐ責任を感じます。

しかしですね、ホームカミングデイのお客さんになったり、後輩たちに昔の話をしたり、展示解説でお茶大の歴史を説明したりしていると、そのうち、20年もしたら、
私も昔を知る卒業生として、聞き取り調査されちゃったりするのでしょうか?

「昔はねー、図書館の前に猫がいてね、そのこはニャンコ先生って言ったのよ…。」なんて、遠い目で? 
(本館の屋上に猿がいて、ときどき「キー」とか聞こえるのがこわかった、って、わかる人、今どれくらいいるのかしら。)







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