お茶の水女子大学附属図書館のLiSA(Library Student Assistant)の活動ブログです。LiSAは、LiSAメンバーと図書館スタッフの協働による図書館活性化のための活動です。
武村作品のお出かけ(歴史資料館発)
2010年06月24日 (木) | 編集 |
MMCのおくだです。

いささか旧聞の類に属するのですが、去る5月14日~6月6日に、
女子美術大学美術館で開催された「日本画をまなぶ -女子美術学校における日本画教育-」展に、本学所蔵の武村耕靄の作品3点が展示されました。

武村耕靄は本学の前身の女子師範学校が設立された当初から、
美術と英語の教官を務めた女性画家です。
明治30年代後半には、女子美術大学の前身である私立女子美術学校で教鞭をとっていたことにより、このたびの展覧会に出品とあいなりました。

出展したのは、「幼稚保育図」「墨田の家つと」「百合図」の3点です。

女子美展示
↑武村耕靄の展示コーナー

このうち、「幼稚保育図」はレプリカの出番となりました。
展示される際に、実物とレプリカと、どちらがよいのか一概には言えませんが、
今回はレプリカを展示していただいて、結果的に多様な見方を引き出すことができたようで、
なかなかよかったです。

レプリカの作成にあたっては、以前このブログでも紹介させていただきましたが、
プロに頼んで自信を持って臨んだ、わが館自慢の渾身の一品です。

女子美術大学美術館のブログでも、この「幼稚保育図」が人気者であったことが記述され
とても嬉しく思いましたが、美術館の担当者の方にうかがったところ、
絵の内容そのものに対する感想や質問に加えて、
レプリカとしての完成度や技術的なことについても話が及んだそうで、
「うちの子、大丈夫かしら? 出張先でちゃんとお勤めできてる?」」という親心に反して、
皆さまの興味関心をひきつける立派な仕事をしてきたようです。

そんなことをうかがうと、まあ、親バカみたいなものですが、とても嬉しく思うものです。
女子美大美術館をお訪ねして様子を見に行ってきましたが、そりゃあもう、
よそ様のところで頑張ってるうちの子が、ちょっとおすまししているようにも見えて、
妙に愛おしいんですよね。

そうして、会期が終わると、無事に帰ってきました。

返却
↑元通りの場所に返るの図

この幼稚保育図は、見る人の関心によってさまざまなな解釈や発見があり、
何度見ても興味深いものです。
それに、とにかく筆致が美しい。色目もきれいで、線も細やかです。
皆さまにもぜひご覧いただきたいと思っています。

で、今、元に戻って展示されているのは、「レプリカちゃん」なのですが、
実はレプちゃんのお出かけ中、留守を守ったのは「実物くん」でして、
5月29日のホームカミングデーには、この実くんが皆さまの前にお目見えしておりました。

お会いになられた方は、ラッキーだったかも、です。



関連記事

コメント
この記事へのコメント
武村耕靄について
武村耕靄について、お教え願います。
専修大学の創設者の1人である相馬永胤について調べていたところ、『相馬永胤伝』P409に明治の女流日本画家「十時耕靄(こうあい)」の淡彩スケッチの記述が出てきました。
時代背景からすると、武村耕靄と考えられるのですが、「十時(ととき?)」と名乗った記録が確認できません。
ご存知でしたらお教え願います。
なお、専修大学へ問い合わせたところ、不明との回答でした。
2015/04/09(木) 18:58:00 | URL | 栗原健成 #-[ 編集]
栗原様
本学附属図書館では、ブログ上での個別のお問い合わせに対する回答を行っておりません。本学デジタルアーカイブズ(http://archives.cf.ocha.ac.jp)をご確認いただくか、下記ホームページを参照にお問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。
http://archives.cf.ocha.ac.jp/reference.html
2015/04/13(月) 16:46:34 | URL | 匿名 #-[ 編集]
栗原様

図書・情報課長の森と申します。
上記の問い合わせ先につきまして、補足いたします。

●デジタルアーカイブズ
E-mail:hp-p-archives@cc.ocha.ac.jp

或いは、

●お茶の水女子大学図書・情報課 情報基盤担当
E-mail: shiryo@cc.ocha.ac.jp

にお尋ねくださいませ。 
どうぞよろしくお願いいたします。
2015/04/13(月) 17:12:55 | URL | 森いづみ #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック