お茶の水女子大学附属図書館のLiSA(Library Student Assistant)の活動ブログです。LiSAは、LiSAメンバーと図書館スタッフの協働による図書館活性化のための活動です。
ある日の資料管理係
2014年05月20日 (火) | 編集 |
ちょっと変わった仕事の一端を紹介しましょう。

この写真は、資料管理係の仕事の一部ですが、LiSAのKoさんとOさんが取り組んでいる様子です(後半からKiさん参加)。
家で普通に見かけるフリーザーパックに、和綴本を1冊づつ薄い紙に包んでから入れています。
さて、何のためにこの作業を行っているのでしょうか・・・・・

        kanri20140514_1.jpg   kanri20140514_2.jpg

図書館にとってカビ・虫は天敵ですが、残念ながら虫がついてしまうことがあります。
虫を薬を使わないで駆除するため、-30℃以下におよそ1週間置いておくと、虫を死滅させることができます。
写真の作業は、虫がついてしまった、あるいは虫食いがあってもしかしたら虫の卵が残っているかも・・・しれない本を、冷凍庫にいれるための準備作業です。
実は、お茶大附属図書館の地下書庫(普段は立ち入り不可)には、業務用の大型冷凍庫がありました(その大きさ約1m×70cm×85cm、子ども一人入れますがけっしてかくれんぼなどしないように!)
家庭でも食品をフリーザーパックに入れて冷凍保存することがあると思いますが、似たような要領です。
薄い紙に包むのは、万が一結露した場合に、本自体が湿らないようにするためです。
注意事項は一つ、ぴっちり、できるだけ空気を入れないように包んでね、という点です。本に霜がつかないように、です。

この作業の後ベテランLiSAのMさんと、包んだ本を冷凍庫内に入れました。来週に取り出し予定です。

さて、できることなら冷凍庫に活躍してもらう機会はなくしたいもの、食べ物かすや飲みこぼし、湿気は、虫(ゴキブリなども!)やカビを呼びますので、くれぐれも!ご注意くださいませ。
図書館内での「食」は厳禁です。
虫はあっという間に増殖しますが、その駆除はたいへんな作業です・・・・・

ちなみに、今はあまり使われませんが、「曝書」という語があります。
土用の時期の季語にもなっていますが、本の虫干しをすることです。
高温多湿の日本では虫やカビとはなかなか縁が切れませんが、風を通して湿気を飛ばし虫・カビを防ぐという、古くからの知恵です。
日本最古の学校といわれる足利学校などでも行われていますが、こうして何百年も前からの資料が今に引き継がれています。

本・資料を末永く残すことも、図書館の大切な役回り、みなさま、ご協力のほどお願いします。

                                      資料管理係 飯塚
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コメント
この記事へのコメント
虫の駆除
飯塚さん、作業を担当してくれたLiSAの皆さま、ありがとうございました!

ちょうど飯塚さんがLiSAの皆さんにレクチャーをしているところに行き合せて、「なんだか面白いことしてるー!」と思って一緒に話を聞いちゃいました。

地下書庫に置いてある冷凍庫は、虫の駆除のために置いてあったということを知り、「図書館ナナフシギ(?)」の一つに答えが出て、すっきり。

★虫を薬を使わないで駆除するため、-30℃以下におよそ1週間置いておくと、虫を死滅させることができます。
★薄い紙に包むのは、万が一結露した場合に、本自体が湿らないようにするため。注意事項は一つ、ぴっちり、できるだけ空気を入れないように。

こんなノウハウがあるなんて、これまで本当に知りませんでした。
「次の代に資料(情報)を残す=デジタル化」だけじゃない。モノを残すための知恵と工夫を教えてもらえて、とても勉強になりました。
2014/05/23(金) 16:44:13 | URL | 森いづみ #-[ 編集]
虫のついた本を冷凍庫に・・・、というお話
同じ事を考えていたので、参考になりました。
2015/06/26(金) 14:57:02 | URL | 通りすがり #GCA3nAmE[ 編集]
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